N札幌舞踊会 ダンスパフォーマンス
「Christmas Happening !」

2012.12.6 札幌市教育文化会館 大ホール

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SAPPORO BUYOKAI
「Christmas Happening !」

「Adult Hours〜Requiem」
振付/奥山健恵
演奏/小野健悟Group
梅澤由利子、深谷優子、江良亜希代、西野隼人、吉成 翼ほか
 休憩後、ちょっとしたカウンターをもつダンススペース。サキソフォンを中心にしたジャズクァルテットとのコラボ、まず「ホワイト・クリスマス」をアップテンポで演奏し、西野隼人ら多くの若者、これまでの各作品の出演者もそのままの衣裳でそこに適当に混じって、自由に、またアンサンブルで踊り、交流します(奥山作品)。
 羽根を手に少女が現れますが、追い払われ、失意のあまり上手で倒れます。それを見て悲しみを踊るサン・フランシスコからの柴田千春。しかし、多くの者は自分達の楽しみに夢中。そこに再び冒頭の黒衣の男が現れて彼女に最後の出番を与え、そして抱きかかえて去っていきます。
柴田千春
 多彩な出演者、意表をつく展開。率直にいってやや強引な物語のつなぎ、進行。このつなぎは振付途中で生まれたアイディアとのこと。もう少し作品と少女の関係を練り上げると、ユニークな個性と高い力をもった多彩な出演者(ジュニアたちも頑張りました)、独立した趣の異なる作品、それが公演全体として一つのコンセプトのもとにストーリーが見えてくるという、極めて独創的なアイディアの効果がより明確に発揮されたのではないでしょうか。

2012年12月6日 札幌市教育文化会館大ホール所見 

舞踊批評家・うらわまこと


STAFF

企画・演出/千田雅子

照明/吉田茂夫
衣裳/井上博子、小林理香
舞台美術/菊地明尋
音響/三好満治
映像/冨田哲司
シーンコンセプト/大口岳人

舞台監督/斉藤 玲
制作/奥山健恵・札幌舞踊会