1o2 Japan Ballet Association
振付・構成・演出:遠藤 康行
おそらく主役のオーロラ姫らしい可愛らしいおさげ少女がピンスポットの中に座っています。女子高生?と感じたことに加えて、カラボスがあまり邪悪でなく、それほど圧倒的な存在でないことに気づいた時に、クラス全体を見守り統率する高校教師に見えてきました。さらに物語が進むと、圧倒的なパワーのコロナと無能な政府に翻弄される尾身茂さんにも見えてきます(笑)
が、被害者と加害者が逆に映るのも現代のSNS社会ではよくある現象です。真偽は観客に委ねられているのでしょう。
コロナ禍のリハーサルでは、マスクや消毒は当たり前、激しい動きのために呼吸困難やリハ時間短縮などの困難を乗り越えての本番だったようです。
“バラは死んでも棘を残す”と言われます。「Little Briar Rose」は2晩で幕を閉じましたが、その情熱とスピリッツは語り継がれるに違いありません。