2017都民芸術フェスティバル参加公演
(公社)日本バレエ協会
「ラ・バヤデール」全幕
2017.1.21&22 東京文化会館大ホール
2of 5
Japan Ballet Association
La Bayadere
僧院の舞姫ニキヤに酒井はな(22日昼・瀬島五月、22日夜・長田佳世)、勇猛な戦士ソロルに浅田良和(22日昼・芳賀望、22日夜・橋本直樹)、ラジャの館の姫ガムザッティに堀口純(22日昼・法村珠里、22日夜・馬場彩)を配しての上演だった。またプティパの原作にはなかった黄金の神像の踊りを、アレクサンドル・ブーベル(22日昼・牧村直紀、22日夜・高橋真之)が踊った。
私は、初日21日と22日昼の部の前半までを見せてもらった。酒井のニキヤはさすがに風格があり見応え充分。浅田のソロルも動きの良さで際立った。ガムザッティの堀口は、新国立劇場バレエ団での経験を生かした落着いた演技で好演。22昼の三人もそれぞれに個性を発揮して、また別の魅力を作り出していた。バラモンの高僧役の小林寛太、ガムザッティの父親でラジャの館の主ドゥグマンタ役の本多実男らベテランたちは、それぞれに存在感を示し全体を支えた。
高橋真之
牧村直紀
桝谷まい子
清水あゆみ
壺の踊り:副 智美
第1幕第1場は僧院の前庭。バラモンの高僧が、舞姫のニキヤらを従えて聖火の儀式を執り行う。その途中、ニキヤの美しさに魅了された高僧が、戒律に反して言い寄るところがある。ニキヤとソロルとの出会いとなり、愛のパ・ド・ドゥの末にソロルは僧院の前庭で燃えている聖火に永遠の愛を誓う。それを高僧が密かに見ている。
太鼓の踊り:テーラー麻衣、荒井成也、吉田邑那
太鼓の踊り
伊藤かりん、オリバー・ホークス、村山 亮
第1幕第2場は、ラジャの館。館の主ドゥグマンタは、勇猛な戦士として鳴るソロルを娘のガムザッティの花婿にしようと考え、二人の出会いの場を作る。戸惑うソロル。しかし彼はドゥグマンタの強い意向を拒否できない。そこへ高僧が現われ、人払いをしてソロルとニキヤの密かな関係をドゥグマンタに告げる。しかしドゥグマンタは意に介さない。ガムザッティはニキヤを呼び出して緊迫した場面となる。
橋元結花、佐藤祐基、下島功佐
浅田良和& 堀口 純
芳賀 望& 法村珠里
橋本直樹& 馬場 彩