1of 4 SAPPORO BUYOKAI Christmas Triangle
【振付】千田雅子 バレエミストレス/深谷優子
もちろん札幌にあるのですが、札幌バレエ団でもなく、札幌ダンスカンパニーでもないのです。これを設立されたのはもう60年近くも前、千田モトという方なのですが、個人名でなく、地域を頭につけ、しかも「舞踊会」という、構想の大きさと、いかにも舞踊好きの集まりというイメージをもった、他にはまず例をみない団体名です。しかも、全部漢字、何となく日本的な感じ(漢字)もします。
ところが、その活動内容がすごい。先代の時もそうだったのですが、お嬢さんの雅子に代わってからはなお、名は体(つまり活動内容)を表さないのでなく、逆に体が名前に新しイメージを与えました。
千田モトの時代からはじまって、雅子、そしてここで育った坂本登喜彦の新作、そしてそれとは別に、まだ余り知られていなかった時代の島崎徹、金森穣などを積極的に登用したのです。さらに付け加えれば、国内外で活躍しているクラシック、またコンテンポラリーダンサーを多数生み出し、いまや札幌舞踊会といえば、極めてユニークでしゃれた感覚の作品を創造、上演する団体という定評を得るようになっています。
とくに女性たちがバランシンのスタイルをこなしながら、人間としての心をきちんと見せているのが印象的でした。