井上バレエ団「くるみ割人形」
2017.12.9 文京シビックホール 大ホール

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The Inoue Ballet
The NUTCRACKER

ドロッセルマイヤー:堀 登

Photographer's Eye

「くるみ割り人形」初演は1892年12月18日、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場です。今から125年前のロシアが舞台ですが、日本の気候と比較してみると12月の最低気温は、0度〜マイナス3度の間を行き来しています(tenki.jp調べ)ので,札幌と同じぐらいでしょうか。真冬ではないにしても雪もチラつく聖夜にクララが観た夢がテーマの美しいバレエです。
ハレーキン:貫渡竹暁&コロンビーヌ:高根由紀子
兵隊人形:伊藤龍平
井上バレエ団の「くるみ割り人形」は1984年初演、主演ダンサーは、藤井直子さんと藤木俊彦さんでした。

それから33年目の今年、いつ取材に伺っても故郷に戻ってきたような懐かしい気分になるのは、暖かく迎えてくれるスタッフとダンサーの皆さんがいるからです。私の知る限りでは、ドロッセルマイヤー役の堀 登さんは2002年から、ねずみの王様役の大倉現生さんは2006年から勤続出演です

フリッツ:淵山隼平& クララ:和泉紗奈
和泉紗奈& 堀 登
ネズミの王様:大倉現生
確か、ねずみの王様役の初演は真島茂樹さん。マツケンサンバ振り付けで有名な方ですが、現生さんはずっとこの役に憧れ、やっとゲットしてから11年。今年も切れの良いジャンプは健在!後輩に譲る気配は全くないようです(笑)また、今回はスペインでしたが、中尾充宏さんはどの役で登場しても舞台にいるだけで安心するような不思議な存在です。
くるみ割人形の王子:荒井成也
なぜ、ネズミが登場するのか? その当時の貴重な砂糖を使ったお菓子を狙って、誰もいなくなった深夜に出没したという説が有力ですが、ホントは頭の黒い子ネズミ(フランツ?)だったのではないのか!が私の推測です。
ネズミの大群に襲われたクララを救うために、くるみ割り人形が登場し戦う場面、大人の男性ダンサー8人が着包みのネズミ役で登場しますので迫力満点、井上バレエ団ならではの演出です。
雪の女王:阿部真央
王子:浅田良和