Hiroto’s show KOUNOSU 2018 Spring
くるみ割り人形からの贈り物〜春 バージョン
2018.4.1 鴻巣文化センター・大ホール

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Hiroto’s show
Nutcracker


Photographer's Eye

埼玉県 鴻巣文化センターに着いたのは開演20分ほど前、ロビーは長蛇の列+待ち合わせの方で大混雑、受付までたどり着くのもやっとでした。客席にバレエ少女はほぼ皆無、いつものバレエ公演とはかなり雰囲気が違います。(笑)

演目は「くるみ割り人形」なのですが、バレエだけではなく、コンテンポラリー・ダンス、バトントワラーズ、太極拳など総勢100人が参加しています。構成・演出の名取寛人さんはトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団で活躍したダンサーです。コメディ・バレエ出身の彼がどんな配役&振付するのか、怖さ半分ドキドキして開演を待ちました。

ダンススタジオに現れたプロデューサーらしき人物に抜擢されて喜ぶダンサーが寛人さん、はじめてのチュチュに驚き・喜ぶシーンで場面転換でした。転換後、いつものようにチャイコフスキーの曲が流れ、「くるみ割り人形」はクリスマスパーティの景から始まります。最初はおとなしく大人のダンスを見ていた子どもたちが、次第に飽きて居眠りし始めるなどひと味違う演出に笑ってしまいましたが、私の周辺の観客が怪訝な顔をしていましたので、オーソドックスな「くるみ割り人形」はご存じないようです。
ドロッセルマイヤー:加賀谷 香
スペシャル ドールズ:Altneu(酒井はな+島地保武)
ドロッセルマイヤーの魔法により、大きな箱から飛び出したのはスペシャルドールズの島地保武+酒井はなさんご夫婦です。はなさんは昨年の紫綬褒章に続き、本年度の橘秋子賞 特別賞に決定、名実ともに日本を代表するダンサーですが、ダンスユニットAltneu(アルトノイ)としてのダンスは初見でした。
スペシャル ドールズ:蝶羽
クララとお友達
岡本純奈 小髙桜冠
ママ:林 真衣
ねずみと兵隊の武器はバトン、なんと平和的な争いでしょう。大砲が鳴った時、バトンが空高く舞い上がっていたのか見落としました。m(_ _)m 結局、戦争は勝負がつかずに痛み分け。兵隊人形とねずみの大将が握手する意外な展開でした。当然、クララがスリッパを投げる場面はなく、戦争中ずっとベッドで爆睡してました。(笑)
ねずみの王様:南湖舞紀
岡本純奈 &名取寛人
くるみ割り人形がクララを雪の国へ誘う場面、途中で腰を痛めリフトできず。イヤイヤながら黒子の助けを借りました。(爆)

驚いたことに道行きで雪と見えたのはさくら!
タイトルの《「くるみ」春バージョン》の意味がやっと分かりました。ホール前のせせらぎ公園も、散り初めのさくらが舞っていました。出会いと別れの4月、春風の粋な演出だったのでしょう。

桜の女王:中沢恵理子